証券界は、金環日食まで株式市場の材料にしてしまった

もうふた昔も前になるが、日本の財政・金融・経済の研究・調査を行う公益社団法人・日本経済研究センターの金森久雄氏(1973年~‘87年:理事長、1987年~1997年:会長)に、こう質問したことがある。
「経済成長率予想の最終数字は、どうやって決めるのですか」

金森会長の答えは、こうだった。
「君も知っているだろうが、経済学者とかエコノミストと称される面々が一番嫌うのは、成長率予測だよ。勿論、調査項目やそれを基に積算していくセオリーはある。でも積算の範囲ではどうしても予想に微差が生じる。が役目上公にしなければならない以上、最後は赤い鉛筆で微差をエイヤアと調整してしまうケースが殆どだよ」
容易な仕事はない、ということだろうが、今回公にされた「金環日食と株式市場」なるレポートを発表したご仁には、「大変ですね」という言葉と同時に、敬意を心底から表したい。

21日、金環日食が見られるという。太陽が月により隠されてしまうことが、要するに日食。全て隠されてしまうのが、皆既日食。一部隠されてしまうのが部分日食。そして隠されてしまった太陽の光が月の輪の様に見られるのが、金環日食だが、多少なり金融市場を仕事の土俵としている身として、ここまでのデータ分析!?は、思いもよらなかった。
*戦後、東京証券取引所が再開されて(昭和21年5月)以来、日食が観測された日は、23回。
*23回のうち、前日の東証株価指数(TOPIX)の終値を上回った確率は、60・9%。
*TOPIXの平均上昇率は観測当日が、0・15%。翌日が0・25%。
*金環日食となった場合は、23回中3回。
*観測日を挟み、平均値で見ると、上昇率は前日が0・46%、当日が0・41%、翌日が0・25%。
昔からの相場の言い伝えの中に、「満月の日前後は、株価の変動が多い」があることは、聞き知っていた。
今回の(金環)日食と株価の関係を調べ、まとめたのは大和証券の吉野アナリスト。一面識もないが、皮肉でもなんでもなく、真面目な人柄とお見受けした。「金環日食を機に、相場を前向きに捉えさせてもらえれば」と、コメントしている。

証券界を40年近く見てくると、「あらゆる角度から相場材料を探し、プラス材料なら声を大にして訴える、悪い材料ならひたすら隠そうと努める」世界であることは、承知している。
吉野氏の努力!?が報われることを、切に祈るだけである。

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